接地工事(アース工事)の種類
2024年04月14日
接地工事(アース工事)の種類
A種・B種・C種・D種
接地工事の目的・・・感電防止・電気機器の損傷防止・漏電による火災防止
接地工事とは・・・電気回路を大地=地球(アース)と接触し、建物の電気設備や精密機器を保護するために不可欠な接地工事です。
種類 | 接地抵抗 | 対象施設 | 例 |
A種接地工事 | 10Ω以下 | ・特別高圧用計器用変成器の二次側電路、高圧または特別高圧用機器の鉄台などに施す接地工事 ・高圧または特別高圧の電路に施設される避雷器に施す接地工事 |
キュービクル、PAS、VCB、などの躯体 |
B種接地工事 | 変圧器の高圧側または特別高圧側の電路の1線地絡電流値で150を除した値以下 ※1 |
高圧または特別高圧電路と低圧電路が混触する恐れがある場合に、 低圧電路の保護の為結合する変圧器の低圧側中性点または一端子に施す 設置工事 |
高圧トランスなど |
C種接地工事 | 10Ω以下 ※2 |
300Vを超える低圧用機器の鉄台などに施す設置工事 | 400Vモーターなど |
D種接地工事 | 100Ω以下 ※2 |
高圧用計器用変圧器の二次側電路、300V以下の低圧用機器の鉄台などに施す設置工事 | 住宅の照明、コンセント、家電など |
※1・・・但し、自動的に高圧又は特別高圧の電路を遮断する装置の漏電時間が1秒を超え、2秒以下の場合、300を除した値以下。
また1秒以下の場合、600を除した値以下。
※2・・・但し、地絡を生じた場合に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を施設するときは500Ω以下。
施設方法
接地工事の種類 | 施設方法(人が触れる恐れがある場合に施設する場合) | A種接地工事、B種接地工事の施工例 |
A種接地工事 | ・地下75cm以上の深さに埋設すること ・接地極を鉄柱その他の金属体に近接して施設する場合は、底面から30cm以上の深さに埋設するものを除き、側面から1m以上離して埋設すること ・接地線の地表上60cmまでの部分には、絶縁電線(屋外用ビニル電線を除く)又は通信用ケーブル以外のケーブルを使用すること ・接地線の地下75cmから地表上2mまでの部分には、合成樹脂管(厚さ2mm未満の合成樹脂製電線管及びCD管を除く)又はこれと同等以上の絶縁効力及び強さのあるもので覆うこと ・接地線は、避雷針用地線を施設してある支持物に施設しないこと |
|
B種接地工事 | ||
C種接地工事 | 規定無し | |
D種接地工事 |
接地極標示板
埋設した接地極の位置などの情報を標示するために使用します。