片切?3路?4路?スイッチの基礎
2025年01月24日
照明を点灯させるときに使うスイッチにはいろいろな種類があります。
使った事が無い人はいないと思いますが、どうゆう仕組みなのかを知っている人は少ないと思います。
そこで基本のスイッチがどうなっているのかを今回はご紹介いたします。
スイッチB【片切スイッチ】
・1カ所のスイッチで負荷の入切をするためのスイッチです。
・もっとも多く使われているスイッチです。
電線が2本つながって電気が流れますが、その片方を入/切できるタイプです。
配線を書いてみるとこんな感じですが
実際の配線を絵にかいてみるとイメージしやすいかもしれません。
※配線は一例です
スイッチC【3路スイッチ】
・2か所のスイッチから負荷の入切をするためのスイッチです。
一方のスイッチでONしたものを、もう一方のスイッチでOFFしたり、その逆も出来ます。
・階段、廊下などで使用します。
配線を書くとこんな感じで
実際にはこんな感じです
※配線は一例です
3路スイッチは絵のように2か所使用します。
片方でONしたものをもう片方でOFF、またその逆もできます。
スイッチE【4路スイッチ】
・3か所以上のスイッチから負荷の入切をしたい時に使用します。
・3階建住宅の階段やアパートの廊下などで使用します。
※配線は一例です
必ずスイッチC(3路スイッチ)とセットで使用します。
3カ所以上から操作したい時はスイッチCとスイッチCの間にスイッチE(4路スイッチ)を必要数接続すれば可能です。
スイッチD【両切スイッチ】
・2極同時に入切するスイッチです。
・主に200V回路の入切に使用します。
使用する場面は少なめ?
※配線は一例です
内線規程には「危険度の高い200V器具は両切による制御が望ましい」と記載されています。
使用箇所としては事務所などにつているLEDベースライトに200Vで送ってある時や高天井照明だったり、
住宅などで多いのはEV・PHEV充電用の電源スイッチに使用されます。
スイッチの基本をザーッとご紹介しました。
普段使われている家のスイッチなどはこういった配線をたくさんしてつながっています。
家によって部屋数も大きさも違うので家の数だけ配線の仕方がそれぞれあります。
何気なく使っているスイッチですが、構造によって使い分けをしているのが分かっていただけたかと思います。
※スイッチの配線は電気工事の資格が必要です。
資格を持たない人がDIYなどで勝手に施工することは法律違反に当たる行為。感電や漏電の危険性もあるため、必ず専門業者に依頼して施工するようにしましょう。